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2008年09月03日

「チビ鉄」新潟へ行く(その3):羽越本線「勝木」駅①

「チビ鉄」新潟編はまだ続く…。

白うさぎの実家は元々は「新潟県岩船郡山北町(にいがたけん・いわふねぐん・さんぽくまち)」だったのだが、今年の4月に市町合併により「村上市」となった。

「岩船郡」は古代より大和朝廷の勢力圏であり、北方に対する砦である「磐船柵」が置かれた所で、日本史の教科書にも出てくる。
「山北町」はS30に黒川俣村・八幡村・大川谷村・中俣村・下海府村の5カ村が合併して山北村となり、S40に町制を施行した。そして今年、荒川町・神林村・朝日村・村上市と合併し、新「村上市」となった。(粟島浦村・関川村は岩船郡のまま)
地名の話としては、東日本は「湖北町(こほくちょう)」みたいに「~チョウ」と言わずに「~マチ」というケースが多い。

山北町は総面積の実に93%を山林が占めており、産業は第一次産業が主体で、高齢化率が40%を超えるという典型的な少子高齢化過疎地域であった。白うさぎの同級生も中学或いは高校を卒業すると関東方面へ出てしまい、地元に残っているのはわずかである。以前は「3人目の子供を出産した家庭には、出産祝い金100万円を贈る」という制度があって話題になった事もあったが、その程度じゃ起爆剤にもならず…。合併で地域が今後も衰退していく事が予測されるがどうなるのだろう?

「チビ鉄」新潟へ行く(その3):羽越本線「勝木」駅①
羽越本線「勝木」駅。難読駅名である。よく「かつぎ」とか「かちき」などと呼ばれることも…。
白うさぎの実家の直ぐ近所(徒歩5分)の駅である。

「チビ鉄」新潟へ行く(その3):羽越本線「勝木」駅①
「きらきらうえつ」の開業に合わせて停車駅にこんな案内表示が設置された。

「チビ鉄」新潟へ行く(その3):羽越本線「勝木」駅①
東口駅舎(S63に改築)

「チビ鉄」新潟へ行く(その3):羽越本線「勝木」駅①
以前は切符を販売してくれる嘱託のおじさんがいたのだが、現在は券売機があるのみ。

「チビ鉄」新潟へ行く(その3):羽越本線「勝木」駅①
ホームと跨線橋。白うさぎは毎日この跨線橋を渡って中学校へ通っていた。

「チビ鉄」新潟へ行く(その3):羽越本線「勝木」駅①
駅の西口側にある白うさぎの母校旧山北町立南中学校。現在は『交流の館・はちまん』という施設になっている。壁画は東京芸術大学の学生が製作したものだ。
温泉を引いてあって入浴もできるし、昔教室だったところが宿泊施設になってたり、職員室だったところが食堂になっていたりしている。一番驚いたのは、白うさぎの学んだ教室(3年B組)の隣の教室(3年C組)が土俵になってしまっていたことだface08

白うさぎの母校の中学校は生徒数減少による統合で閉校してしまったface07ちなみに小学校(山北町立八幡小学校)も統合でさんぽく南小学校になってしまっている。

「チビ鉄」新潟へ行く(その3):羽越本線「勝木」駅①
駅の名所案内版「筥堅八幡宮社叢」国指定天然記念物
第六十代醍醐天皇の延喜二十一年(921年)、九州福岡の筥崎八幡宮の分社として創建されたものと伝えられる。
筥堅山(八幡山)の麓の鳥居をくぐって、九十九折りの参道を登っていくと頂上に社殿がある。
龍や象などの立派な装飾がなされ、本殿には随身像もある。
社殿の裏からの眺めは絶品だ。(高所恐怖症の方は注意!)
途中「龍燈杉」なる樹齢300年ほどの巨木もある。白うさぎは小学生の頃、「天から降りてきた龍が天へ帰るのに登った杉だ」と教えられた事がある。
毎年9月14、15日に祭礼が執り行われる。神輿や民謡流し、奉納相撲、花火大会などもあって近郷でも有名な大きな祭りだ。
今でも行われているのかどうかわからないが、以前は中学生の男子が青年団の人達と拝殿で一夜を過ごすという「おこもり」の風習があった。いわば「通過儀礼」という訳だ。

「チビ鉄」新潟へ行く(その3):羽越本線「勝木」駅①
この断崖絶壁の上に八幡宮がある。

「チビ鉄」新潟へ行く(その3):羽越本線「勝木」駅①
引込線の跡地をのぞき込むチビうさ1号。向こう側に見えるのが「筥堅八幡宮社叢」
チビうさの視線の先の現場では、昔TV番組の企画で爆風スランプが歌を披露した事があった。

「チビ鉄」新潟へ行く(その3):羽越本線「勝木」駅①
昔はこの引込線から山北町の杉材なんかが貨物で運ばれて行った。
駅の東側にも引込線があったのだが、そちらの方は線路や枕木も取り払われて、雑草が生い茂っている。

「チビ鉄」新潟へ行く(その3):羽越本線「勝木」駅①
貨物の積み込みが行われなくなって後も、保線作業の車両なんかがまだこの線路を使用していた。
白うさぎの小さい頃は駅は格好の遊び場だった。今では線路も錆びつき昔の面影をわずかに留めるのみ。



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