
2008年02月25日
ラグビークラスマッチ!!
今年度のラグビートップリーグはサントリー・サンゴリアスの優勝で幕を閉じた。
『サントリーが初V “ファイナルラグビー”の結晶』(スポーツナビ)
せっかくトップリーグが始まったと言うのに、今やすっかりマイナーなスポーツと化してしまったラグビーも、昔は「冬のスポーツの王様」だった。
早慶戦、早明戦を始めとする関東大学対抗戦、ラグビーの聖地「花園」で繰り広げられる全国高校大会、大学選手権、日本選手権等々、白うさぎもTV
にかじりついて観たものだ。
なぜかと言うと、白うさぎの父親“グランパうさぎ”も元ラガーマンで大のラグビー好きだったからだ。
白うさぎがまだ小学生の頃、出張から帰ったグランパうさぎの土産はあの楕円形のラグビーボールだった。当時はどんなスポーツかも知らなかったのが、まさか高校で楕円形のボールを必死で追いかけることになるとは夢にも思わなかった…。
白うさぎの通ってた高校は
ラグビーと柔道が『校技』とも言える必修科目
だったので、毎年11月には全校柔道大会、毎年2月には受験シーズンの休みを利用して、ラグビーのクラスマッチが行われていた。
柔道大会についてのエントリはこちら⇒『全校柔道大会!』
白うさぎの高校のクラスマッチは、学年毎にクラスで1チーム編成して、トーナメント戦(4クラスなので、1回勝てば決勝戦、負けチーム同士で3位決定戦)を行う。
柔道大会ではトーナメントに柔道部は参加しないが、クラスマッチにはラグビー部員も参加する。
だから勝利の成否は、ラグビー部員の多寡にかかっている。またラグビー部員でなくても体格・体力に恵まれた柔道部員、そしてスポーツの得意な文科系部員がどれだけクラスにいるか?にかかっている。
ラグビーというスポーツは、バレーボールと同様に現在では体格がいいチームが非常に有利な競技になってきている。
例えばラインアウトというプレーがあって、サイドラインと垂直方向に両チームの選手が並び、その間をスローワーと言われる選手がボールを真っ直ぐ投げ入れるのをジャンプして奪い合うプレーがあるのだが、こんなん背がデカイ方が有利に決まってる。そこでジャンパーと言われる活躍をするのが、FWの2列目であるロックである。
白うさぎは体格が良かった(入学時の身長181㎝、卒業時の身長186㎝)ので、3年間フル出場した。(当時のルールでは基本的に選手交代は怪我をした時のみなので、フル出場は当たり前だった。)
ポジションは当然ロック(№4か№5)だった。

ラグビーのポジション『ラグビーのルールと用語の紹介サイト』より転載
しかしねぇ~。
ラグビーってスポーツは観るスポーツであってプレーするスポーツじゃないよ、ホント!
なんでFW(フォワード)とBK(バックス)で、ああも待遇が違うんだろうね~。
BKのやつがノックオン(ボールを前に落とす反則)を犯すと、「ピッ!スクラム!」
相手のFWがこちらよりも体重が重かったら、ホンマしんどいよ。こっちが2列目から必死で押してたら、フロントローのやつ前後から押されて足が浮いとったわ
こちらもフロントローのお尻とお尻の間から頭を入れるから、耳が痛くてたまらない
ラック(地面にボールがある状態での密集)やモール(選手がボールを保持した状態での密集)にも、真っ先に飛び込まなければならないし、スパイクで蹴られ、どさくさまぎれにパンチが飛んできたり、メチャクチャだ。
これで勝てば、本当の意味で清々しい「ノーサイド」だけれども、残念ながら白うさぎのクラスは1、2年のどちらも最下位で勝利知らず
やはりクラスに占めるラグビー部員の差だった。
3年の時、担任は「お前ら俺に恥かかすな!」「何でも1番をとれ!」という鬼教師だったが、「テスト」「運動会」「柔道大会」と我々はその期待を裏切り続けていた
ラグビーも当然勝ちたいに決まっているが、何せ対戦相手のクラスは、クラスマッチ用にセレクションしたクラスだった(何と担任が、クラスマッチを見込んで有力選手を囲い込んでいた!)
ところが、我々は7-3、8-4で勝っってしまったのだ。何と優勝だ!
僅差を守り抜いた薄氷の勝利であったが、勝利の味は本当に格別だった!
あの時は、本当に心の底から「ラグビーはやったもんでなきゃわからない喜びがあるんだなぁ」と思ったよ
伝説の名ドラマ『スクール☆ウォーズ』オープニング
麻倉未稀の「ヒーロー -Holding out for a hero」は何度聞いても鳥肌が立つ名曲だ。
これを観てどれだけの男たちがラグビー部に入部したのか…。
白うさぎも一歩間違えたら、そのうちの一人になったかも知れない…。そうなっていたら、今頃どんな人生を歩んでいるのだろう
『サントリーが初V “ファイナルラグビー”の結晶』(スポーツナビ)
せっかくトップリーグが始まったと言うのに、今やすっかりマイナーなスポーツと化してしまったラグビーも、昔は「冬のスポーツの王様」だった。
早慶戦、早明戦を始めとする関東大学対抗戦、ラグビーの聖地「花園」で繰り広げられる全国高校大会、大学選手権、日本選手権等々、白うさぎもTV

なぜかと言うと、白うさぎの父親“グランパうさぎ”も元ラガーマンで大のラグビー好きだったからだ。
白うさぎがまだ小学生の頃、出張から帰ったグランパうさぎの土産はあの楕円形のラグビーボールだった。当時はどんなスポーツかも知らなかったのが、まさか高校で楕円形のボールを必死で追いかけることになるとは夢にも思わなかった…。
白うさぎの通ってた高校は
ラグビーと柔道が『校技』とも言える必修科目
だったので、毎年11月には全校柔道大会、毎年2月には受験シーズンの休みを利用して、ラグビーのクラスマッチが行われていた。
柔道大会についてのエントリはこちら⇒『全校柔道大会!』
白うさぎの高校のクラスマッチは、学年毎にクラスで1チーム編成して、トーナメント戦(4クラスなので、1回勝てば決勝戦、負けチーム同士で3位決定戦)を行う。
柔道大会ではトーナメントに柔道部は参加しないが、クラスマッチにはラグビー部員も参加する。
だから勝利の成否は、ラグビー部員の多寡にかかっている。またラグビー部員でなくても体格・体力に恵まれた柔道部員、そしてスポーツの得意な文科系部員がどれだけクラスにいるか?にかかっている。
ラグビーというスポーツは、バレーボールと同様に現在では体格がいいチームが非常に有利な競技になってきている。
例えばラインアウトというプレーがあって、サイドラインと垂直方向に両チームの選手が並び、その間をスローワーと言われる選手がボールを真っ直ぐ投げ入れるのをジャンプして奪い合うプレーがあるのだが、こんなん背がデカイ方が有利に決まってる。そこでジャンパーと言われる活躍をするのが、FWの2列目であるロックである。
白うさぎは体格が良かった(入学時の身長181㎝、卒業時の身長186㎝)ので、3年間フル出場した。(当時のルールでは基本的に選手交代は怪我をした時のみなので、フル出場は当たり前だった。)
ポジションは当然ロック(№4か№5)だった。

ラグビーのポジション『ラグビーのルールと用語の紹介サイト』より転載
しかしねぇ~。
ラグビーってスポーツは観るスポーツであってプレーするスポーツじゃないよ、ホント!
なんでFW(フォワード)とBK(バックス)で、ああも待遇が違うんだろうね~。
BKのやつがノックオン(ボールを前に落とす反則)を犯すと、「ピッ!スクラム!」
相手のFWがこちらよりも体重が重かったら、ホンマしんどいよ。こっちが2列目から必死で押してたら、フロントローのやつ前後から押されて足が浮いとったわ

こちらもフロントローのお尻とお尻の間から頭を入れるから、耳が痛くてたまらない

ラック(地面にボールがある状態での密集)やモール(選手がボールを保持した状態での密集)にも、真っ先に飛び込まなければならないし、スパイクで蹴られ、どさくさまぎれにパンチが飛んできたり、メチャクチャだ。
これで勝てば、本当の意味で清々しい「ノーサイド」だけれども、残念ながら白うさぎのクラスは1、2年のどちらも最下位で勝利知らず

3年の時、担任は「お前ら俺に恥かかすな!」「何でも1番をとれ!」という鬼教師だったが、「テスト」「運動会」「柔道大会」と我々はその期待を裏切り続けていた

ラグビーも当然勝ちたいに決まっているが、何せ対戦相手のクラスは、クラスマッチ用にセレクションしたクラスだった(何と担任が、クラスマッチを見込んで有力選手を囲い込んでいた!)
ところが、我々は7-3、8-4で勝っってしまったのだ。何と優勝だ!
僅差を守り抜いた薄氷の勝利であったが、勝利の味は本当に格別だった!
あの時は、本当に心の底から「ラグビーはやったもんでなきゃわからない喜びがあるんだなぁ」と思ったよ

伝説の名ドラマ『スクール☆ウォーズ』オープニング
麻倉未稀の「ヒーロー -Holding out for a hero」は何度聞いても鳥肌が立つ名曲だ。
これを観てどれだけの男たちがラグビー部に入部したのか…。
白うさぎも一歩間違えたら、そのうちの一人になったかも知れない…。そうなっていたら、今頃どんな人生を歩んでいるのだろう

2008年01月03日
ミスジャッジ!?
「子供たち、かわいそう」名将・野上監督が抗議の辞任(iza!)
大阪・花園ラグビー場で開催されている全国高校ラグビーで、1日の3回戦で流通大柏(千葉)に敗れた大工大高(大阪第3)の野上友一監督(49)が2日、試合の判定を不服として辞任した。福谷厚コーチ(37)が後任の監督となる。大工大高を13度花園へ導いた名将は3日、関西ラグビー協会の太田始レフェリー委員長に対し、文書に画像を添えてフェアな判定の徹底を訴える。
1日の試合で大工大高は、オフサイドでないプレーを反則にとられるなど、ルールにのっとったプレーをことごとく反則とされ、流れを失った。同高の分析によると、同高に対して少なくとも7つのミスジャッジがあった。また流通経大柏の反則9つが見逃された。
野上監督は、普段から生徒に対して審判への不服を口にしないよう指導していることもあり、当日は抗議しなかった。
しかし1日夜の解団式で、SO新里前主将(3年)が泣きじゃくって謝ってきた姿に、気持ちが動いたと説明。「これでは子供たちがかわいそう。誰かがアカンことはアカンと言わないと」と、抗議の意味を込めて監督辞任を決めた理由を話した。
判定めぐり異例の意見書 高校ラグビーの大工大高(iza!)
高校ラグビーの強豪、大工大高(大阪)の野上友一部長(49)が全国高校大会で敗れた試合の判定に関する意見書を3日、大会実行委員会に提出した。同大会で意見書が出されるのは極めて異例。部長兼任だった野上氏は2日付で監督を辞任し、後任に福谷厚コーチ(37)が昇格することも明らかになった。
野上部長は、1日に行われた3回戦の流通経大柏(千葉)戦の意見書とともに、ミスジャッジと思われる場面を収録したDVDを提出。映像を見ながらレフェリー委員長に疑問点を話した。
約30分間の話し合い終了後「代表者会議の時に、意見があれば文書で提出してくれと言われていた。抗議のために(監督を)辞めるのではない。50歳になる前に後進に譲るのは前から考えていた」と説明した。
田仲功一・大会実行委員長は「レフェリーにミスはあるかもしれないが、こちらも信頼して送り出している」と話した。実行委員会として意見書に対する具体的なアクションはしないという。
…なんか最近多いなあ、試合後の判定への抗議…。
最近ではハンドボールの『中東の笛』も有名になったし、少し前は夏の甲子園の決勝戦…。
確かに判定一つで流れが変わってしまうことはよくあるし、白うさぎも現役時代に何度も目の当たりにした。
逆にミスジャッジに救われて「ラッキー
」てなこともあったのも事実。
厳しい練習の集大成だから、微妙な判定で敗れてしまったチームの側には不満も残るだろうけど…でも、結局ミスジャッジも含めてスポーツといえるんじゃないかな~?
「人間はミスを犯す動物」だからミスは仕方がないんだよ。競技のレベルが上がると審判も同様に高いレベルが要求されるし。
シドニーオリンピックの柔道競技において白うさぎの大学の後輩の篠原選手がミスジャッジで銀メダルになってしまった試合なんか、白うさぎも憤慨した一人だけど、審判の技量が競技者のレベルについていけずに、「内股すかし」という技を見極められなかった「世紀のミスジャッジ」とも言えるよね。
オリンピックの決勝戦において、この程度の審判がジャッジしているという競技団体の情けなさにも腹が立った。(元々柔道は審判員のレベルが低いけど
)
今では母校の柔道部の監督をしている篠原選手の帰国後の、「自分が弱かった」という謙虚な会見も有名になったが、要はミスジャッジでもつれるような試合をしてしまったこと自体が問題であったと本人は思ったんだろう。篠原選手は金メダルは取れなかったが、別の意味で男を上げた。これもスポーツをめぐるドラマだよね。何も勝ち負けやメダルの色だけで全ての価値が決まる訳じゃないはずだから。
問題になったラグビーの試合を白うさぎは観ていないのだけど、
>同高の分析によると、同高に対して少なくとも7つのミスジャッジがあった。また流通経大柏の反則9つが見逃された。
これはちょっとひどいように思う。
昨年の甲子園でも広陵高校に勝たせたくない「力」が働いたかような書き込みがネット上を賑わせたが、この試合には「何らかの意図」が働いた可能性は低いように思う。単なる審判員の技量の低さではないか。なぜならラグビーの全国大会は大工大高の地元大阪の花園ラグビー場で開かれていること、熱心な大工大ファンが詰め掛けていただろうことを考えると、そうそう対戦相手にに偏った笛も吹けないと思うからだ。(審判員の出身校等は調べてみる必要はあるかもしれないが…)
審判員自身が判定によって「番狂わせ」を演出してしまうというケースも考えられるが、流通経大柏といえば新進の強豪校であり、誰もが肩入れしたくなるような「地元出身者中心の県立校」とかではないから、その線も薄い。ミスジャッジはあったかもしれないが、自力で勝ち取った勝利と受け取った。
高校野球でも見てるとストライクゾーンがいい加減なひどいジャッジを下す審判が居るし、国体なんかでも露骨に地元有利の笛が吹かれたりもする。
「審判員の判定は絶対」ということを前提にスポーツは成り立っているものの、大半のスポーツ競技じゃ審判員もボランティアで成り立っている面も否めず、技量に差があるのも事実。
問題なのは競技団体が、「審判員の判定は絶対」ということにあぐらをかいて、「公正・公平・正確なジャッジ」を徹底していくことを怠ってはいやしまいかということだ。
そういう意味では、今回試合のビデオとともに意見書を提出したのはそれなりに意義があったのではないか?
なのに、
>田仲功一・大会実行委員長は「レフェリーにミスはあるかもしれないが、こちらも信頼して送り出している」と話した。実行委員会として意見書に対する具体的なアクションはしないという。
この大会実行委員長の談話さあ…何
試合は成立してしまっているのだから、ミスはミスとして認めて、その上で再発防止のために何らかのアクションを起こすべきではないのか?
誰だってミスは起こすんだし、そういう前提で物事を考えないとさ。
「審判は“神”であって、ミスはない」なんてことを、審判員も選手も考えているからいつまで経っても判定にまつわるトラブルが後を絶たないんじゃないの
大阪・花園ラグビー場で開催されている全国高校ラグビーで、1日の3回戦で流通大柏(千葉)に敗れた大工大高(大阪第3)の野上友一監督(49)が2日、試合の判定を不服として辞任した。福谷厚コーチ(37)が後任の監督となる。大工大高を13度花園へ導いた名将は3日、関西ラグビー協会の太田始レフェリー委員長に対し、文書に画像を添えてフェアな判定の徹底を訴える。
1日の試合で大工大高は、オフサイドでないプレーを反則にとられるなど、ルールにのっとったプレーをことごとく反則とされ、流れを失った。同高の分析によると、同高に対して少なくとも7つのミスジャッジがあった。また流通経大柏の反則9つが見逃された。
野上監督は、普段から生徒に対して審判への不服を口にしないよう指導していることもあり、当日は抗議しなかった。
しかし1日夜の解団式で、SO新里前主将(3年)が泣きじゃくって謝ってきた姿に、気持ちが動いたと説明。「これでは子供たちがかわいそう。誰かがアカンことはアカンと言わないと」と、抗議の意味を込めて監督辞任を決めた理由を話した。
判定めぐり異例の意見書 高校ラグビーの大工大高(iza!)
高校ラグビーの強豪、大工大高(大阪)の野上友一部長(49)が全国高校大会で敗れた試合の判定に関する意見書を3日、大会実行委員会に提出した。同大会で意見書が出されるのは極めて異例。部長兼任だった野上氏は2日付で監督を辞任し、後任に福谷厚コーチ(37)が昇格することも明らかになった。
野上部長は、1日に行われた3回戦の流通経大柏(千葉)戦の意見書とともに、ミスジャッジと思われる場面を収録したDVDを提出。映像を見ながらレフェリー委員長に疑問点を話した。
約30分間の話し合い終了後「代表者会議の時に、意見があれば文書で提出してくれと言われていた。抗議のために(監督を)辞めるのではない。50歳になる前に後進に譲るのは前から考えていた」と説明した。
田仲功一・大会実行委員長は「レフェリーにミスはあるかもしれないが、こちらも信頼して送り出している」と話した。実行委員会として意見書に対する具体的なアクションはしないという。
…なんか最近多いなあ、試合後の判定への抗議…。
最近ではハンドボールの『中東の笛』も有名になったし、少し前は夏の甲子園の決勝戦…。
確かに判定一つで流れが変わってしまうことはよくあるし、白うさぎも現役時代に何度も目の当たりにした。
逆にミスジャッジに救われて「ラッキー

厳しい練習の集大成だから、微妙な判定で敗れてしまったチームの側には不満も残るだろうけど…でも、結局ミスジャッジも含めてスポーツといえるんじゃないかな~?
「人間はミスを犯す動物」だからミスは仕方がないんだよ。競技のレベルが上がると審判も同様に高いレベルが要求されるし。
シドニーオリンピックの柔道競技において白うさぎの大学の後輩の篠原選手がミスジャッジで銀メダルになってしまった試合なんか、白うさぎも憤慨した一人だけど、審判の技量が競技者のレベルについていけずに、「内股すかし」という技を見極められなかった「世紀のミスジャッジ」とも言えるよね。
オリンピックの決勝戦において、この程度の審判がジャッジしているという競技団体の情けなさにも腹が立った。(元々柔道は審判員のレベルが低いけど

今では母校の柔道部の監督をしている篠原選手の帰国後の、「自分が弱かった」という謙虚な会見も有名になったが、要はミスジャッジでもつれるような試合をしてしまったこと自体が問題であったと本人は思ったんだろう。篠原選手は金メダルは取れなかったが、別の意味で男を上げた。これもスポーツをめぐるドラマだよね。何も勝ち負けやメダルの色だけで全ての価値が決まる訳じゃないはずだから。
問題になったラグビーの試合を白うさぎは観ていないのだけど、
>同高の分析によると、同高に対して少なくとも7つのミスジャッジがあった。また流通経大柏の反則9つが見逃された。
これはちょっとひどいように思う。
昨年の甲子園でも広陵高校に勝たせたくない「力」が働いたかような書き込みがネット上を賑わせたが、この試合には「何らかの意図」が働いた可能性は低いように思う。単なる審判員の技量の低さではないか。なぜならラグビーの全国大会は大工大高の地元大阪の花園ラグビー場で開かれていること、熱心な大工大ファンが詰め掛けていただろうことを考えると、そうそう対戦相手にに偏った笛も吹けないと思うからだ。(審判員の出身校等は調べてみる必要はあるかもしれないが…)
審判員自身が判定によって「番狂わせ」を演出してしまうというケースも考えられるが、流通経大柏といえば新進の強豪校であり、誰もが肩入れしたくなるような「地元出身者中心の県立校」とかではないから、その線も薄い。ミスジャッジはあったかもしれないが、自力で勝ち取った勝利と受け取った。
高校野球でも見てるとストライクゾーンがいい加減なひどいジャッジを下す審判が居るし、国体なんかでも露骨に地元有利の笛が吹かれたりもする。
「審判員の判定は絶対」ということを前提にスポーツは成り立っているものの、大半のスポーツ競技じゃ審判員もボランティアで成り立っている面も否めず、技量に差があるのも事実。
問題なのは競技団体が、「審判員の判定は絶対」ということにあぐらをかいて、「公正・公平・正確なジャッジ」を徹底していくことを怠ってはいやしまいかということだ。
そういう意味では、今回試合のビデオとともに意見書を提出したのはそれなりに意義があったのではないか?
なのに、
>田仲功一・大会実行委員長は「レフェリーにミスはあるかもしれないが、こちらも信頼して送り出している」と話した。実行委員会として意見書に対する具体的なアクションはしないという。
この大会実行委員長の談話さあ…何

誰だってミスは起こすんだし、そういう前提で物事を考えないとさ。
「審判は“神”であって、ミスはない」なんてことを、審判員も選手も考えているからいつまで経っても判定にまつわるトラブルが後を絶たないんじゃないの
