
2009年11月15日
「紅葉狩り」の巻
デイサービスにとって「お出かけ行事」は重要なプログラムの一つだ。
ただ「外へ連れて行けば利用者さんが喜ぶ」という様な単純なものではなく、介護保険制度上も専門的な位置付けが必要とされている。
つまりそのプログラムを行うことによって何らかの「効果」がなければならないという事だ。
介護保険制度の財源の半分は税金が投入されている為、保険料を負担する人のみならず広く国民全体に納得できる利用形態でなければいけないという事だ。
時々「利用者さんが喜ぶから」というだけの理由付けで個人的な要望に応える様なサービスを実施しているデイサービスがある。
白うさぎとしてはこういった風潮には賛成できない。「介護のプロ」として単なる「思いつき」や「結果オーライ」的な事をしていては結果的に自らの仕事の質を落とす事になるからだ。
だから白うさぎは「位置付け」にこだわる。
「それを行うのにどの様な意義があるのか」にこだわっている。
今後「おたっしゃガールズ」の子らが自分達でデイの行事を企画するのにも他人に対してきちんと説明できる様になってもらいたいからだ。
屋外へ出る事の「効果」とは、
外へ出る事によって雰囲気も変わり、気分的にも高揚するだけでなく、バリアフリー空間でない場所で歩いたりする事によって、周囲や環境への注意も必要となってくるし、適度な緊張感を持ってリハビリできる。結果、平地でリハビリするよりも高い経験値が得られる、という訳だ。
「お出かけ」した後の午後など、本当に利用者さんの疲労感が感じ取れる。でも心地よい疲労ならいいのではないか?
さて、俗に「湖北しぐれ」「伊香しぐれ」と言われる様に、冬場の湖北地方の天候は非常に変わりやすい。
なので「お出かけ行事」の企画には本当に神経を使う。昨年は結局天候不順により「紅葉狩り」はお流れになった。
秋~冬にかけてのお出かけは、天候もそうだが行き先にも悩む。
紅葉のきれいなところ(湖北地方でいったら木ノ本町古橋の「鶏足寺」)は車で行けない所が多い。
しかし今年は「小谷城跡」という穴場を見つけ、しかも車内からも十分眺められる事から、「少雨決行、この場合ドライブのみ」と決め、今秋の木曜日からスタートした。
あいにく金曜日は雨模様であった為、残念ながらドライブのみになってしまったが、木曜日と土曜日については晴れ間を縫って外へ出て記念撮影や小谷山からの展望を楽しんでいただけた。
その名も「望笙峠」本丸跡地までの途中にある展望台。
晴れていれば竹生島がよく見える。
白うさぎの自宅も甍の波の中に呑み込まれているハズ…。
「あれはどこの村かな~」結構いい眺めです。
こんな看板が…(「おたっしゃガールズ・美女三人衆」が記念撮影していた)
本丸跡に続く坂道。けっこうきれいである。
金吾丸へと続く坂道前から眺めた竹生島。
お昼からの作業は拾ってきた落ち葉で「押し花づくり」⇒これは次回の活動で使用するよ。
認知症予防の為にも、お出かけ行事の楽しかった思い出を単発のその場限りのものとはせず、次回以降の活動にリンクさせて思い起こしてもらう、というプロセスが重要である。
これは先月行った焼き芋の様子。煙と格闘しながら火をおこす白うさぎ。
寄付いただいた立派な薩摩芋をみんなで洗い、新聞紙とアルミホイルで包む作業をしてもらい、おやつに焼きあがりを食べていただいた。
余程自分達も作る過程に参加した焼き芋がおいしかったとみえ、つい先日も「所長さんは大変やったけど、また焼き芋食べさせて~な。」とリクエストされた。
そんな声を聞いてとてもうれしくなってしまう白うさぎであった

2009年11月11日
「魔ほうの愛華!?」の巻
先週の土曜日…
白うさぎは「おたっしゃガールズ」と一緒に『おたっしゃ倶楽部』の利用者さんを連れて、湖北町は「高時川スポーツ公園」で行われた「JA北びわこ 農業まつり」へ参加した。
秋晴れの日差しのきつい日ではあったが、当日は模擬店や「侍戦隊シンケンジャーショー」、「松本毬 歌謡ショー」などの催しが盛り沢山で、たいそう賑わっていた。
娯楽の少ない田舎だからか、本当にこの手のイベントは集客力があるなぁ~といつも感心させられる。
チビうさ1号のクラスの同級生やそのお母さん方にも出会ったし、別の利用日の利用者さんが家族連れで来ていたりしていた。
今回の「お出かけ」では、マジックショーと歌謡ショーを見て、後は模擬店をぶらぶら…。
ちょっとお小遣いを持参してきてもらい、「社会的リハビリ」の一環として買物なんかも楽しんでいただこうという趣旨だ。
さてさて、行ってすぐ始まったのが「魔ほうの愛華 マジックショー」
司会のお姉さん(?)が、「リア・ディゾンちゃんの様なかわいい方です!拍手でお迎えしましょう!!」とステージで紹介していた。
首をかしげる白うさぎ…
ハテ…確か事前の新聞折り込みで見た顔は、「リア・ディゾン似」ではなかった様な…
「魔ほうの愛華」
チラシの写真は確かにこんな感じだった。(画像をクリックするとOfficial Web Siteへジャンプするよ。)
それで出てきた顔を見てさらに「………」
あれれ、全然チラシと違う
女性ってメイクでこんなにも変わるのか…
しかも日本人じゃないのかな
何せ日本語がたどたどしい…。
もしかしたら外国人なのかも…。(実はクォーターらしい…納得です
)
ついマジックより別の方に気が行ってしまう。
メイドのコスプレ姿なんかで登場してきておっしゃるには
「前は看護師をしていました…」
「ええ~~!!
」
声を上げる白うさぎ一行!
特に意外そうな顔
をしていたのは看護師のSAYURIさんだ。
そしてマジックショーは続く…
「愛華」はバルーンアートが得意な様だ。
子供が一人ステージに上げられ、イジられながらも最後はキリンのバルーンをもらって帰って行った。
で、その後唐突にバルーンの剣やら配布。
「おたっしゃガールズ」のU-CHANも欲しいのか手を挙げている
白うさぎは、「超神ビビューンごっこ」が好きなチビうさ2号に上げたら喜ぶだろうな…などとボーッと考えていた。
続いて「イケメンに来てもらいましょ~
」と「マツケンサンバ」のBGMに乗って、ステージから降りて客席を物色する「愛華」
どんな「イケメン」を連れて行くのかと思いきや、60代~70代くらいのオジサンを連れて来たから爆笑だ。
他人事のように舞台を眺めていたら、袖を引っ張られた。
見ると白うさぎに「来い」と言う。
「ええ~~~!!」
ちょっと待ってくれよ~。
「イケメンとちゃうし~」

ステージへ上がるオジサン&白うさぎ(この時は自分に降りかかる運命など知る由もない…)

赤白青のスカーフのボードを手渡され、アシスタントをやらされている白うさぎ。
オジサンは「マツケンサンバ」に合わせて棒を振る様指示されている

ほどけているはずのスカーフが結ばれてしまう…というマジック
このマジックが終了したらオジサンは記念品もらって「解放」された。
なのに白うさぎは一人ステージに残され…。

なぜか縛りあげられ…こんな姿に。(利用者さんも職員も大爆笑
それを見て苦笑いの白うさぎ…
)

いつの間にか早着替えしてきた「愛華」が白うさぎの目の前で剣で風船を突いて「バン!」
ちょ、ちょっと何すんねん!もしかしてその剣で刺す気…。

刺された後…「死んでます…
」
刺されたけど大丈夫だよ~ん
というマジックでした~
白うさぎも記念品とバルーンの剣をもらって「解放」された。
しかし恥ずかしかったわ~
みんなは大喜びだったけどね。

記念にもらったマジックカード(この画像は携帯のカメラで撮ってるな…。)
翌日、資源ゴミ回収で速水の公民館へ行ったら、面識のない方に「昨日マジックショーに出てた人や~」と言われ、ちょっとした有名人になってしまっていた
白うさぎの演技があまりにもうまかったのか、「事前に打ち合わせしてたの?」とも聞かれたが、「とんでもない!」
しかし秋の日の楽しい思い出になった。
利用者さん達も忘れられない思い出になったろう。
白うさぎは「おたっしゃガールズ」と一緒に『おたっしゃ倶楽部』の利用者さんを連れて、湖北町は「高時川スポーツ公園」で行われた「JA北びわこ 農業まつり」へ参加した。
秋晴れの日差しのきつい日ではあったが、当日は模擬店や「侍戦隊シンケンジャーショー」、「松本毬 歌謡ショー」などの催しが盛り沢山で、たいそう賑わっていた。
娯楽の少ない田舎だからか、本当にこの手のイベントは集客力があるなぁ~といつも感心させられる。
チビうさ1号のクラスの同級生やそのお母さん方にも出会ったし、別の利用日の利用者さんが家族連れで来ていたりしていた。
今回の「お出かけ」では、マジックショーと歌謡ショーを見て、後は模擬店をぶらぶら…。
ちょっとお小遣いを持参してきてもらい、「社会的リハビリ」の一環として買物なんかも楽しんでいただこうという趣旨だ。
さてさて、行ってすぐ始まったのが「魔ほうの愛華 マジックショー」
司会のお姉さん(?)が、「リア・ディゾンちゃんの様なかわいい方です!拍手でお迎えしましょう!!」とステージで紹介していた。
首をかしげる白うさぎ…

ハテ…確か事前の新聞折り込みで見た顔は、「リア・ディゾン似」ではなかった様な…


「魔ほうの愛華」
チラシの写真は確かにこんな感じだった。(画像をクリックするとOfficial Web Siteへジャンプするよ。)
それで出てきた顔を見てさらに「………」
あれれ、全然チラシと違う

女性ってメイクでこんなにも変わるのか…

しかも日本人じゃないのかな

何せ日本語がたどたどしい…。
もしかしたら外国人なのかも…。(実はクォーターらしい…納得です

ついマジックより別の方に気が行ってしまう。
メイドのコスプレ姿なんかで登場してきておっしゃるには
「前は看護師をしていました…」
「ええ~~!!

声を上げる白うさぎ一行!
特に意外そうな顔

そしてマジックショーは続く…
「愛華」はバルーンアートが得意な様だ。
子供が一人ステージに上げられ、イジられながらも最後はキリンのバルーンをもらって帰って行った。
で、その後唐突にバルーンの剣やら配布。
「おたっしゃガールズ」のU-CHANも欲しいのか手を挙げている

白うさぎは、「超神ビビューンごっこ」が好きなチビうさ2号に上げたら喜ぶだろうな…などとボーッと考えていた。
続いて「イケメンに来てもらいましょ~

どんな「イケメン」を連れて行くのかと思いきや、60代~70代くらいのオジサンを連れて来たから爆笑だ。
他人事のように舞台を眺めていたら、袖を引っ張られた。
見ると白うさぎに「来い」と言う。
「ええ~~~!!」
ちょっと待ってくれよ~。
「イケメンとちゃうし~」
ステージへ上がるオジサン&白うさぎ(この時は自分に降りかかる運命など知る由もない…)
赤白青のスカーフのボードを手渡され、アシスタントをやらされている白うさぎ。
オジサンは「マツケンサンバ」に合わせて棒を振る様指示されている

ほどけているはずのスカーフが結ばれてしまう…というマジック
このマジックが終了したらオジサンは記念品もらって「解放」された。
なのに白うさぎは一人ステージに残され…。
なぜか縛りあげられ…こんな姿に。(利用者さんも職員も大爆笑


いつの間にか早着替えしてきた「愛華」が白うさぎの目の前で剣で風船を突いて「バン!」
ちょ、ちょっと何すんねん!もしかしてその剣で刺す気…。
刺された後…「死んでます…

刺されたけど大丈夫だよ~ん


白うさぎも記念品とバルーンの剣をもらって「解放」された。
しかし恥ずかしかったわ~

みんなは大喜びだったけどね。

記念にもらったマジックカード(この画像は携帯のカメラで撮ってるな…。)
翌日、資源ゴミ回収で速水の公民館へ行ったら、面識のない方に「昨日マジックショーに出てた人や~」と言われ、ちょっとした有名人になってしまっていた

白うさぎの演技があまりにもうまかったのか、「事前に打ち合わせしてたの?」とも聞かれたが、「とんでもない!」
しかし秋の日の楽しい思い出になった。
利用者さん達も忘れられない思い出になったろう。
2009年11月03日
「あぎょ~さんさぎょ~ご」の巻
高校時代編の第4弾である。
白うさぎの高校の寮生活は1年から3年までごちゃまぜなのだが、白うさぎの所属したクラブは、3年生5人、2年生3人、1年生17人だったから、先輩よりも後輩の方が多い為、同じ学年の者と同室になる事になる。(基本的に4人部屋)
これはある意味ラッキーだった。白うさぎの最初の部屋は、3年生1人に、1年生3人という形だったが気を使う先輩が一人だけだったらある意味楽だよ。
例の「コーヒーいかがですか?」もローテーションできるしね
さて寮生活は6時起床で寮前で点呼、ラジオ体操の後ランニング、その後に朝食となっていた。
8時に登校、昼間は学校へ行き、夕方は一旦寮へ帰って着替えてからクラブ活動。
18時に夕食、食べたら入浴したり自由時間、20時から1時間は自習時間、その後掃除、それで夜の点呼をして、消灯時間は22時だった。
しかし高校生が22時に寝れる訳がない。
電気を消しても先輩がなかなか寝かしてくれない。
それどころか「俺より先に寝たらシバく!」などと言う。
あるいは「俺が寝るまでマッサージしろ!」などと命令する。
中学時代はラジオの深夜放送も聞かずに21時頃就寝していたから22時なんて眠くて仕方ない。
そんなある日の事…先輩が「ちょっと話を聞け」と言う。
真っ暗闇の中、同輩3人で聞いた話と言うのが…
前段の話はどんなだったか忘れてしまったが…まあどうでもいい。
とにかくある男性がある「呪文」を聞かされた。
その謎が解けなかったら呪われる!というものだったように記憶している。
その呪文とは…
あ ぎ ょ ~ さ ん さ ぎ ょ ~
あ ぎ ょ ~ さ ん さ ぎ ょ ~ ご
何とも聞き取りにくい発音であったが確かそう言ってた様に思う。
それで「お前達もこの謎を解かないと呪われるぞ!事実、謎が解けなくて頭がおかしくなり自殺したモンもおる…」などと脅かされた。
ヒントをくれると言うから聞いたら
「あきおさんが作業をしていたら何かが起こったんや…」などと言う。
みんな死にたくないから必死で考えるわ。
ところが、「日付が変わるまでに答えられなければ恐ろしい事が起こる」などとさらに恐ろしい事を言うのである
さらに追い打ちをかけるかのように、寮にまつわる怪奇現象の話などが続けられた。
が、そんな事より呪われたくないから!
まんじりともせず、布団で震えながら必死で考えたもののわからない
結局午前零時を回ってしまった。
もうだめだ~
何も起こらない…。
先輩がいきなり
「アギョウサン サギョウゴ」
と言った。
「ん!?」
「ア行3 サ行5」って…
「“ウソ”って事…」
ウッソー!?
その日、先輩達の間で「ぼちぼちアレやるか…」と話し合いが持たれたらしい。
この怪談は「ネタバレ」注意なので、一斉に話をする事になっていた様だ。
これも寮の伝統だったのである。
白うさぎの高校の寮生活は1年から3年までごちゃまぜなのだが、白うさぎの所属したクラブは、3年生5人、2年生3人、1年生17人だったから、先輩よりも後輩の方が多い為、同じ学年の者と同室になる事になる。(基本的に4人部屋)
これはある意味ラッキーだった。白うさぎの最初の部屋は、3年生1人に、1年生3人という形だったが気を使う先輩が一人だけだったらある意味楽だよ。
例の「コーヒーいかがですか?」もローテーションできるしね

さて寮生活は6時起床で寮前で点呼、ラジオ体操の後ランニング、その後に朝食となっていた。
8時に登校、昼間は学校へ行き、夕方は一旦寮へ帰って着替えてからクラブ活動。
18時に夕食、食べたら入浴したり自由時間、20時から1時間は自習時間、その後掃除、それで夜の点呼をして、消灯時間は22時だった。
しかし高校生が22時に寝れる訳がない。
電気を消しても先輩がなかなか寝かしてくれない。
それどころか「俺より先に寝たらシバく!」などと言う。
あるいは「俺が寝るまでマッサージしろ!」などと命令する。
中学時代はラジオの深夜放送も聞かずに21時頃就寝していたから22時なんて眠くて仕方ない。
そんなある日の事…先輩が「ちょっと話を聞け」と言う。
真っ暗闇の中、同輩3人で聞いた話と言うのが…
前段の話はどんなだったか忘れてしまったが…まあどうでもいい。
とにかくある男性がある「呪文」を聞かされた。
その謎が解けなかったら呪われる!というものだったように記憶している。
その呪文とは…
あ ぎ ょ ~ さ ん さ ぎ ょ ~
あ ぎ ょ ~ さ ん さ ぎ ょ ~ ご
何とも聞き取りにくい発音であったが確かそう言ってた様に思う。
それで「お前達もこの謎を解かないと呪われるぞ!事実、謎が解けなくて頭がおかしくなり自殺したモンもおる…」などと脅かされた。
ヒントをくれると言うから聞いたら
「あきおさんが作業をしていたら何かが起こったんや…」などと言う。
みんな死にたくないから必死で考えるわ。
ところが、「日付が変わるまでに答えられなければ恐ろしい事が起こる」などとさらに恐ろしい事を言うのである

さらに追い打ちをかけるかのように、寮にまつわる怪奇現象の話などが続けられた。
が、そんな事より呪われたくないから!
まんじりともせず、布団で震えながら必死で考えたもののわからない

結局午前零時を回ってしまった。
もうだめだ~

何も起こらない…。
先輩がいきなり
「アギョウサン サギョウゴ」
と言った。
「ん!?」
「ア行3 サ行5」って…

「“ウソ”って事…」
ウッソー!?
その日、先輩達の間で「ぼちぼちアレやるか…」と話し合いが持たれたらしい。
この怪談は「ネタバレ」注意なので、一斉に話をする事になっていた様だ。
これも寮の伝統だったのである。
タグ :寮生活