「チビ鉄」新潟へ行く(その2):「新潟」~「府屋」

白うさぎ

2008年08月29日 01:25

前回に引き続き帰省の話題。
「新潟」駅に到着した白うさぎ一行は、ここで特急「いなほ5号」に乗り換えて、白新線経由で羽越本線「府屋」駅までいく旅程である。

「新潟」では少し乗り換えに余裕があったが、ここで食べ物を調達…。
白うさぎの一人旅なら立ち食いそばをすすって済ませるところだが、今回はチビうさ二人を連れている、なので売店で…と思ったが、昔に比べKIOSKがしょぼくなった様な気がするのは気のせいか…。
仕方なくおにぎりを買い求める。(疲れ&興奮もあったのか、実際はあまり食べなかった。)

高校時代から故郷を離れて生活してきた白うさぎだが、年に数回急行「きたぐに」や特急「白鳥」を利用しての帰省時に、駅の立ち食いそばを食べるのがたまらなく好きだった。
関西人からは「何や!このどす黒い汁は!」などと言われてしまう関東風のそば・うどんだが、これは醤油ベースだから仕方がない。
うどんは確かに関西の方がうまい!でもそばを食べるのには、関西風のだし汁は白うさぎには物足りない。
やっぱり慣れ親しんだ味には勝てないかな。特に白うさぎは「うどんよりそば派」なもんで。
そばに、白ネギを刻んだ薬味がかけてあり、卵を落としたものが最高にうまかった!社会人になってからはかき揚げをトッピングしたりして…多分有名店で出されるそばよりもこの味に勝るものはないだろう。
駅の立ち食いそばに「故郷の味」を感じていたのだから…。


「新潟」ではこんな電車を見かけた


115系電車(黄緑と緑を基調としたこのカラーは「3代目新潟色」と呼ぶらしい。また薄い青と濃い青を基調としたものは「4代目新潟色」と呼ぶ。)



E127系電車(やはり緑色)



白うさぎ達が乗車する特急「いなほ5号」がやってきた。入線時は「回送」の表示。
485系3000番台リニューアル車両だ。



115系電車と並ぶ485系特急「いなほ」



横顔もカッコイイネ!この「つばさ」様のマークはある車輌とない車輌がある様だ。



以前にもふれたが、東北地方の豪雨の為、乗車中に行き先は「鶴岡」に変更された。


「新潟」からは「豊栄(とよさか)」~「新発田(しばた)」~「中条(なかじょう)」~「坂町(さかまち)」~「村上(むらかみ)」~「府屋(ふや)」の順番に停車する。

「新発田」は、溝口6万石の城下町。なじみのない人にはなかなか「しばた」とは読んでもらえない。
別名「菖蒲城」として名高い「新発田城」は表門、二の丸隅櫓が国の重要文化財に指定されている。戦前は歩兵第16連隊が置かれ、日清戦争から太平洋戦争まで激戦地を転戦した。
「忠臣蔵」の四十七士の一人堀部安兵衛(そういや以前キムタクが演じてたような…)も新発田藩出身である。
仮面ライダー2号「一文字隼人」役の佐々木 剛や俳優の三田村邦彦も新発田市出身である。
高校野球ではプロ野球選手も輩出した「新発田農業高校」が有名だ。

「坂町」は、いまでこそ住所が「新潟県村上市坂町」だが、以前は「新潟県岩船郡荒川町大字坂町」だった。山形県の小国町、米沢市方面へ向かう米坂線の発着駅だ。

「村上」は、内藤5万石の城下町。村上城は戊辰戦争の折に消失してしまったが、城跡は保存されており、白うさぎも小学校の1、2年の時に登った。
駅前には唱歌「汽車」(「今は山中 今は浜 今は鉄橋渡るぞと…」という歌ね)の碑が建つ。村上市出身の大和田愛羅が作曲したことに由来する。
少し前だが皇太子妃雅子妃殿下の先祖である小和田家が、元々村上藩士であり注目された時期もある。(白うさぎの先祖も旧村上藩士なのだが…。元々は上杉謙信に歯向かった事もある村上城主・本庄繁長の家臣だったのだが、謙信の養子景勝の会津転封に伴い、帰農したらしい。)
「村上茶」は日本茶の北限である。堆朱細工が名産品である。
三面川(みおもてがわ)の鮭も有名である。村上藩士の青砥武平次(あおとぶへいじ)という人物が「鮭は川で生まれ海で育ち、またその川に産卵のために戻る回帰性がある」事に着目し、世界初の鮭の増殖事業に成功した。冬場になると塩引鮭が民家の軒をにぎわす。
清酒「〆張鶴」は、東京方面で「越の寒梅」を超える高評価を得た酒として有名だ。端麗辛口の飲み口がたまらない。
「大悲山観音寺」には、日本最新の即身仏である仏海上人の即身仏が拝観できる。(白うさぎも小学校の修学旅行で見たよ)

「村上」~「間島(まじま)」間には、以前滋賀県湖北地域にも存在したデッドセクションがある。
JR東日本新潟支社は、例えば湖北で走ってる521系や419系の様な一般型の交流直流両用電車を所有していない為、村上以北は主にキハ40系の様な気動車が主力だ。


羽越本線「府屋」駅。(新潟県村上市府屋)
今回の往路の終着点である。
白うさぎの実家の最寄の駅「勝木(がつぎ)」には特急が停まらないので、隣の「府屋」で降り、グランパうさぎに迎えに来てもらった。


「鶴岡」へ向かう「いなほ」
車掌さんがチビうさ達に手を振ってくれた



しかしデジタル表示は味気ない。

やっぱりこっちがいいなぁ


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