本日滋賀県に於いても新型インフルエンザの感染者が確認されたとの事。
「新型インフル 滋賀で感染確認 計238人、医療関係者も」(産経新聞)
新快速は湖北地域まで伸びているから、遅かれ早かれ県内へ入って来るであろうとは予測していたが、感染が確認された大学生は先週神戸へ出かけた人らしい。
感染してしまった事はもう仕方がないので、後はいかに感染の拡大を防ぐかである。
巷では薬局のマスクが売り切れ、さながら「オイルショック」の頃を思い出す。
『おたっしゃ倶楽部』でも在庫が少なくなり、業者へ発注するも6月末になるとの返答で、更に消毒液なども品薄状態である。このままでは営業できないと近所のドラッグストアへ行くが既に売り切れ状態!
「しまったあ~!この時期にそろって在庫が終えなくてもいいのに…。」
休校やイベントの中止に「過剰反応」の声も一部ではあるが、活動範囲の広い10代、20代の若者に最も感染者が多く、症状は軽くとも、感染力は非常に強いことから休校等の措置が取られるのは致し方のないところかと思う。
我々福祉施設で働く者にとっては、毎年流行るインフルエンザの時期でもここまでピリピリしないが、それでも施設での感染者を出してはいけないという社会的責任もあり、普段から予防措置としてのうがい・手洗い、手指の消毒などなどを徹底している。
しかし、それでも起こる時は起こるし、そうなった時にはニュースでデカデカと取り上げられたりして、一瞬のうちに社会的信用を失うおそれもある。
そう考えていたら、「学校が休校になって暇を持て余し、カラオケ店に行列」なんてニュースを聞いたりしたら
「何考えてんねん!」と言いたくなる。
まぁ確かに自分自身は元気なんだから気持ちはわからなくもない、しかしいくら感染するのも「自己責任」と言ったって、「学校の生徒指導が徹底していなかった」って叩かれるに違いない。そうなったらあまりにも先生が気の毒だよ、特に会見に出てくる校長先生…。
こういうご時勢だからこそ、自制も必要だ。(シャレちゃいますよ!)
さて、今週に入って滋賀県へ拡大するのも時間の問題と、『おたっしゃ倶楽部』でも利用者さんへ積極的にインフルエンザ対策の情報発信を行っている。
そして本日の県内での初の感染者確認の報を受け、職員のマスク着用や、特に「濃厚接触」の場である送迎車両の除菌対策などに取り組む事にした。
年齢的にも若い人の方が感染しやすいとも言われているが、まずは職員自身が感染しない事が大事で、利用者さんにうつすなんて事がないようにしたい。
もし、そんな事態が発生したら、一気に休業に追い込まれるし、『おたっしゃ倶楽部』のサービスを待っていてくれる人に対して迷惑をかける事になる。
滋賀県の発表ではたちまちは南部の自治体での対応と、県立高校の休校や県の施設の休業などが言われているが、今後どうなるのか、全く見当もつかない。
高月町役場でも臨時の対策会議が開かれ、地域の学校の休校措置までとられるようになれば臨時休業しなければならないそうである。
それでなくとも施設のマスクや消毒液の備蓄も限りがあるので、「マスク着用」期間が長引けば長引くほど、この勝負不利になって行くからかえって「休業」の方がありがたいが、こればっかりはどうなるか皆目見当がつかない。
大津あたりじゃデイサービスが休業となり訪問介護の仕事の依頼が殺到しているらしいが、普段は小躍りして喜びたいところだが、回れる人を確保できないから双方ともに大変な思いをしているそうだ。
さて、
「近い内に歓迎会をしたいんだけど…こんな状況じゃ無理やんな?」と会社の上司に言われ、
「そうですな…“福祉施設職員が感染!感染場所は市内の居酒屋!”じゃ、シャレになりませんな。デイサービスが休業になったら、“休業中のデイサービスの職員の方の入店はご遠慮下さい”なんて貼り紙が貼られるかも知れませんよ。(苦笑)」
こんなジョークが飛ばせるのも今のウチである。
しかし心の内は何とも言えない焦燥感でいっぱいなのであった…。
明日はどうなる…