当たり屋グループ!?
先日本社へ行ったら、
「当たり屋グループが来ました。気を付けて運転して下さい。」
というような張り紙が掲示されていた。
関連グループ会社よりFAXされてきたらしい。
この「当たり屋グループ」とは、様々なテクニックで交通事故を起こさせた上、損害賠償金を巻き上げる事を目的とした集団の事である。
しかし、この「当たり屋グループ」なる存在も、どうやら「都市伝説」らしい。
「当たり屋グループ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ただ、当たり屋グループ警戒をうながす怪文書が都市伝説として広まることも多い。1985年前後より各地で出回り始めたとされる。一時はテレビや週刊誌でも採り上げられることがあったため、この都市伝説は、職業として自動車の運転に従事する者を中心に全国的に広まった。情報の広まり方としては、「当たり屋グループ出現チラシ」のコピーが手元に届き、そのコピーをコピーしたものを他者に送り、受け取った他者がさらにコピーを重ねて、さらに他者に送るなど、チラシのコピーを重ねていくうちに文字がつぶれて判別しにくくなったり、作り直された際に誤読され別の文字(数字)に置き換えられるなどの過程を経て、様々なパターンの内容ができていったと考えられる。一説によると、そのパターンは全国で200種類以上にものぼるという。
当たり屋グループ出現チラシの内容例
当たり屋グループが来ました。気を付けて運転して下さい。
1.下記ナンバー車と接触事故を起こした場合は、その場で示談せずに直ちに警察に連絡する事
2.警察が到着する前に、自分の勤務先や氏名、電話番号は絶対に言わない事
3.このコピーを車内に備えておく事
4.友人、知人に知らせてあげて下さい
要注意ナンバー(30台〜36台が箇条書きに掲載。大半は数字が「○○57」など2桁)
・このナンバーの車が前を走行している時は、急に車が止まっても当たらない車間距離を保って下さい(サイドブレーキを使用するのでブレーキランプはつきません)。
・○○(地域名)ナンバーの他、△△(地域名)方面の車にも気を付けて下さい。
・運悪く事故を起こした場合は、警察に連絡すると同時にこの資料をチェックするだけで逃げていくケースもあるそうです。
~以上『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用~
<参考になるHP>
「当たり屋情報に惑わされないで!事実無根です」(山口県警のHPより)
「当たり屋情報は偽情報!」(立命館大学文学部心理学科による調査・収集。)
現実に上記の様な手口で被害に遭った人もいるだろうが、それと実際にFAXが回ってくる中に載っている「当たり屋グループ」とは別問題であって分けて考えて欲しい。
もし、本当に「当たってしまった」時には、とにかく「警察へ連絡」すると共に、自分の加入している保険会社へも連絡する事だ。「決してその場で示談しない」というのは交通事故処理のセオリーだ。
もし本当に「当たり屋」なる事を生業としているならば、警察を呼ぶこと自体を嫌うはずだから。
白うさぎも昔職場の先輩に聞かされた「当たり屋」に関する「噂」はいくつかある。
それは車での物損事故ではなく、人間の「当たり屋」に関するものだが、「『当たり屋』の家いうのがあるんや…。車にあたって家建てたらしい…。」「バックする車の後ろへ素早く回り込んでな、自分の手で『ドン』と叩いて、『アイタタ~』とうずくまるのが手口らしい…。」とまことしやかに聞かされた事がある。
実際に真偽の程は確かめようがないのだが、免許取って間なしの後輩を脅かすとは…全く罪な先輩である。
白うさぎは幸いこの様な現場に出くわした事はないが、このテのチラシについては目にするのが実は三度目だ。
一番最初は、学生時代に各サークルに学生課から回覧されてきたものだ。当時は車を運転していなかったから他人事だったが、続いては社会人になってから職場へ回って来たものを見た時だから、「○○のナンバーは気を付けよう!」と思ったものだ。
でもこの親切そうなチラシもよくよく考えてみると、警察とかの公的機関が注意喚起しているならともかく、「一体どうやって調べたんだろ?」と思うよね。
伝播の仕方を見ていると、チェーンレターやチェーンメールの一種の様なものかも知れない。
山口県警のHPによれば、「この情報は、昭和61年頃から全国的に出回っており、警察で捜査しましたが、そのような事実はありません。」という事なのだが、これって業務用・家庭用FAXが普及するのに歩調を合わせるかのように伝播して行った様にも思えるね。
だとしたら一番初めに出したのは、どんな人だったんだろ?
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