早くも1敗目…

白うさぎ

2007年11月05日 20:38

昨日のバレーボールワールドカップ女子のセルビア戦のことだ。

白うさぎもチビうさ達のめんどうを見ながらTV観戦。最後はお風呂に入れていて勝敗まではわからなかった。ただ「中継録画」で放送されているだけに、放送時間の残り時間から計算すると、「あ、負けたなこれは…」とは思っていたのだが…。

「女子バレーW杯 日本、今大会初黒星 セルビアに逆転負け」「毎日新聞」

 バレーボールのワールドカップ(W杯)女子大会第3日は、東京体育館と浜松アリーナで6試合を行い、日本は1-3でセルビアに敗れて今大会初黒星を喫した。日本は、第2セットまでを連取されたが、荒木(東レ)の活躍や粘り強いレシーブで第3セットを奪った。第4セットもリードを保っていたが、セルビアの厳しい追い上げを食い止められず、逆転負け。セルビアは、セルビア・モンテネグロとして出場した昨年の世界選手権で銅メダルを獲得した強豪で、長身を生かしたスパイクとブロックで日本を圧倒した。
 昨年の世界選手権準優勝のブラジルは、3-2でアテネ五輪銅メダルのキューバを退けて3連勝。韓国は、イタリアに敗れて3連敗。ドミニカ共和国が、フルセットの末にタイを降して今大会初勝利を挙げた。

◇日本、痛恨の黒星…善戦も自力の差で
 逆転勝利への筋書きは、スタンドを埋めた1万人の悲鳴とともに泡と化した。日本は攻勢に転じていた第4セット、最大7点差をつけながらもひっくり返され、惜しい星を落とした。
 セルビア・モンテネグロとして出場した昨年の世界選手権で銅メダルをつかんだ強敵。190センチ台が3人居並ぶ先発7人(リベロを含む)の平均身長は日本を10センチ上回る。その高さに苦しみ、再三、壁にはね返され、簡単に2セット先取された。
 だが、世界選手権で日本は同じく2セット先取されながらフルセットに持ち込み、逆転勝ちしている。その再現に向け、3セット目途中で右肩痛から復帰した大山を投入し、声援を味方に流れを呼び込んだのは柳本監督の選手起用の妙。マークの集まる栗原から荒木、杉山のセンターに攻撃の軸を移したのも奏功し、逆転のおぜん立てはした。
 しかし最後は地力の差。サーブで崩されると、またも壁が厚くなる。結局、ブロックで日本の3倍近い20点を許した。栗原は「ペースをつかみかけても、あと何点かが取れなかった。これが現実」。
 今大会での北京切符獲得は険しさを増した。大阪では世界ランク4位のイタリア戦も待つ。柳本監督は「メンタル的なものも含めて短い時間の中で修正したい」。そう誓いはしたが、勝機のあった試合を落としては会見場を去る足取りも重たかった。【藤野智成】

○…大山が代表の舞台に帰ってきた。第3セット20-17の場面で、高橋に代わって大山が今大会初出場。アテネ五輪以来となる、人気の「メグ(栗原)カナ(大山)」そろい踏みに、会場が一気にヒートアップした。「すごく緊張したけど、大歓声が勇気になった」。元気にコート内を走り、試合は一気に日本ペースに。第4セットでも再び高橋と交代して試合を盛り上げたが、チームは競り負けた。昨秋から右肩故障で代表を長期離脱していた23歳。同期の荒木、栗原とともにプレーできたが、「やっぱり勝ちたかった」と喜びも半分。次の出番に闘志を燃やしていた。



これはかなり「イタイ」結果だ。「メダルに黄信号」という見出しをうった記事も見たが、「黄信号」なんて甘いもんじゃない。奇跡でも起きない限り「赤信号」ピーカピカな状態なのである。
上位陣が星のつぶしあいをしたとしても、イタリア、ブラジルには絶対勝てないし、ポーランド、アメリカ、キューバには出たとこ勝負だからだ。

「負けたけど、課題は明白になった。前向きにとらえたい」(産経新聞)
はあ~何を今さらという感じである。日本が世界で勝てなくなってから、こんな展開は見飽きている柳本全日本もアテネから一体どれだけ進歩したのだろう。

「メグ・カナ」同時起用はスケールも大きくなるが、代わりにレシーブのいい高橋選手、木村選手のどちらかを外さなければならない。いっそのことセッターも大型化して欧米型のバレーを志向するというならまだしも、「セッターを中心としたコンビバレー」を標榜する日本にとってかなり難しい話だ。
まあトスワークが単調になってきている現状では、それすら怪しいもんだが…。高橋選手のレフト平行、栗原選手のレフトオープン、バックアタック、両センターのライトへのブロードが日本の攻撃の中心だが、もっと攻撃にバリエーションは持たせられないものか?栗原選手が平行トスもクイックも打つという位でないと、真正面から向かって行っても高い壁に跳ね返されるだけなのだ。

昨日もTVを見ていて思ったのだが、なぜ日本は2本目のつなぎがあんなにも「下手くそ」なんだろう?
リベロの佐野選手や竹下選手が、それこそ「神業」のようなスーパーレシーブをしても、2段トスが全然上げられない。むざむざチャンスボールを返すか、無理して打ってシャットアウトをくらうか、せっかくのいいプレーで流れを呼び込めないでいる。
昨日のセルビアなどを見ても、アンダーでいいから高いトスを上げるように徹底していた。それもセンター付近に、ネットから離し加減のところへ上げていたように見えた。アタッカーも時間的余裕を持ってしっかりとボールをヒットしていた。ただ返すだけではないのだ。
対する日本は二本目を上げる位置はバラバラ、高さも中途半端。打つ時もしっかりヒットするのか、リバウンドを取るのか狙いが不明確だ。手に汗握るラリーのあとに「あ~あ」、何度会場がため息に包まれたのか。
鍛えるポイントがなんか違うような気がする。3人レシーブの弊害ではないか?



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