16年ぶり五輪出場!!

白うさぎ

2008年06月07日 23:07

現在行われているバレーボールの北京五輪最終予選兼アジア予選において、全日本男子が堂々と出場権を獲得した。

昨日行われたオーストラリア戦、サーブでガンガン攻め続け、ブロックでし止めるというまさにディフェンスの勝利で3-0の完勝で五輪出場へ王手をかけた全日本男子であったが、本日は粘るアルゼンチンをフルセットで振り切り見事出場権を獲得した。

「日本男子、16年ぶり五輪 アルゼンチンを破る」(スポーツナビ)

バレーボールの北京五輪男子世界最終予選兼アジア予選は7日、東京体育館で行われ、約1万人の観客が見守る中、アルゼンチンに3-2で勝った日本が通算成績を5勝1敗とし、8日の最終日を残してアジア勢の1位が確定、1992年バルセロナ五輪以来4大会、16年ぶりの五輪出場を決めた。
 北京五輪団体球技で日本男子は野球、サッカーに続く出場となり、女子はソフトボール、ホッケー、サッカー、バレーボールが出場権を得た。
 この予選で全体の1位になるか、それ以外のアジアの1位になれば五輪出場が決まる。日本は初戦で元世界王者のイタリアに競り負けるスタートだったが、立ち直って白星を重ねた。
 日本男子バレーは優勝した1972年ミュンヘン五輪まで3大会連続でメダルを獲得した。その後は成績が下降し、6位だった92年バルセロナ五輪以降、96年アトランタ、2000年シドニー、04年アテネと3大会続けて五輪出場を逃していた。

[ 共同通信社 2008年6月7日 21:22 ]



「お見事!おめでとう!!」
と言う前に、以前のブログ「失望と憂鬱の全日本メンバー発表!」での
「男子には全く期待していませんからっ!!」については、素直に陳謝しておきたい。
ごめんなさいm(__)m
改めて、バルセロナ大会以来の16年ぶりの出場を決めた全日本男子チームには「おめでとう!」と言いたい。


しかし、初戦のイタリア戦で第4セット。7点差のマッチポイントを握った後の大逆転負けを見た日にゃあ、ホンマいつもの繰り返しかと思ったね。
相変わらず一番大事な場面で決めきれない山本頼みのトスワークの宇佐美に、気弱そうな表情を浮かべる石島。ベンチワークも後手後手のパニック采配じゃ、W杯の二の舞かと思ったが…。

その後のアジア4連戦。徐々に調子を上げて行きオーストラリア戦はまさに集大成のような試合運びだった。
これまで日本の試合の特徴といえば、とにかく「サーブで攻めろ」といい続けながらも、とにかくミスが多く、中途半端なサーブを入れては切り返されというのが多かったが、オーストラリア戦は本当の意味で「攻めるサーブ」を貫けた事と強く打つ時とリズムを切らさず「入れてけサーブ」を打つ時のメリハリがついていたのは大きい変化だった様に思う。
絶対ミスをしたらいけない場面(相手のメンバーチェンジやタイムアウト、サーブミスの後など)ではあえてサーブを入れに行ってミスらず、リズムを崩さないのも大事だが、それがしっかりできていたのはすごい進歩だと思う。

また後半セッターを宇佐美に代えて朝長を起用したのが大きかったのではないか。
宇佐美は、せっかく持ち味である高速トスがありながら、肝心なトスワークは山本・越川にトスを集めすぎる傾向がある為、最後の場面ではブロックが絞り込まれてつかまるという試合を今まで何試合も見せつけられた。
朝長はよく言えばオーソドックス、悪く言えば単調なのかもしれないが、センターをうまく使いながらトスを散らしていた。相手のリードブロックが2枚か1枚半かでは全然違うし、上背で劣る日本がポイントを積み重ねていく為には大事な事だと思う。

後半出ずっぱりだった荻野さんは最後は顔を歪めて足を引きずっていた様だが、チームをしっかり締める事ができていた。白うさぎの一学年上で、学生時代はよく試合を見に行ったが、本当にお疲れ様でした。今後は五輪で万全の体調で望めるよう回復に努めていただきたいと思う。

現役時代から「まじめ」「愚直」の代表選手のような植田監督だったが、五輪出場で監督としてのキャリアに少しでも上積みができただろう。「ハッキリ言いますが、メダル狙います」の宣言も飛び出したが、実際かなり厳しい道である。しかし今大会の粘って逆転してセットを奪ったイタリア戦の前半や、オーストラリア戦のような戦い方ができれば少なくともファンを失望させる様な試合はしないだろう。



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