方言の話

白うさぎ

2007年08月09日 13:32

白うさぎは奈良県の高校へ進学したのだが、一番困ったのが言葉の壁だった。「そんな大げさな~」と思われる向きもあるかもしれないが、新潟県の片田舎からやって来た純朴(?)な少年が、いきなり「お前らシバくぞー」などと言われたら、何言ってるかわからないけど、ビビリますって~

白うさぎは「シバく」が何を意味する言葉か本当に知らなかったのだ。
当時はまだ全国ネットでもこの言葉は流れていなかったんじゃないかな~。
それなのに「シバきまわすド、コラァ」などといわれた日にゃ、「何だか知らないけど、縛られて引きずり回されるんかな?」と思って震え上がったものだ(これは東日本から来た友人達共通の話で、白うさぎだけが特別な訳ではない。)

まあ一口に関西弁と言っても、地域によって様々な話し方があって面白かった。兵庫出身の友人は「~してる」を「~しとう」と話すし、和歌山出身の先輩は「ざ」を「だ」と発声する特徴があった。
初めは早口に話されるのについて行けなかったが、徐々にペースもつかめてきた。
また白うさぎの学校は関西人が大半を占めるものの、他地方出身者も多かったので、学校の中は様々な言葉が飛び交っていた。東北出身者は少なく、口数も少なかったため、いわゆる「ズーズー弁」はあまりふれる機会がなく、関東人は「~じゃん」とかの話し方が関西人の怒りを買っていた。

中学だったかで国語の時間に「方言と共通語」というのがあって、その時の学習で、関西では「捨てる」ことを「ほかす」と言うことを知った。
ところが、である。だ~れも「ほかす」なんて言わへん聞いたのは「ほかす」に似た「ほる」「ほうる」という言葉だった。
ちなみに白うさぎの地元では「うたる」と言うので、高校時代もついうっかり「これ、うたっといて」と言ってしまい、「あの、歌うんですか?」と聞き返されたことがある群馬出身の友人は「ぶちゃる」と言っていたが…

悲惨な目にあった友人もいる。北海道出身の先輩に「オイ!これなげとけ」とバナナの皮を渡された友人。何の疑問もなくポイッと放り投げた。すると「何投げとんじゃあ~」とシバき倒されたという話。北海道では「なげる」が「捨てる」ことだったのだ。

滋賀にも独特の方言がある。白うさぎの住んでる湖北地方は「やんす」「こんす」「きゃんす」などの湖北弁が話されている。
どちらかと言えば、関西圏よりも東海・北陸圏の影響が強いのかもしれない。


会社の同僚が撮ったひまわりの写真。今日も暑いよ~!


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