今年度のラグビートップリーグはサントリー・サンゴリアスの優勝で幕を閉じた。
『サントリーが初V “ファイナルラグビー”の結晶』(スポーツナビ)
せっかくトップリーグが始まったと言うのに、今やすっかりマイナーなスポーツと化してしまったラグビーも、昔は「冬のスポーツの王様」だった。
早慶戦、早明戦を始めとする関東大学対抗戦、ラグビーの聖地「花園」で繰り広げられる全国高校大会、大学選手権、日本選手権等々、白うさぎもTVにかじりついて観たものだ。
なぜかと言うと、白うさぎの父親“グランパうさぎ”も元ラガーマンで大のラグビー好きだったからだ。
白うさぎがまだ小学生の頃、出張から帰ったグランパうさぎの土産はあの楕円形のラグビーボールだった。当時はどんなスポーツかも知らなかったのが、まさか高校で楕円形のボールを必死で追いかけることになるとは夢にも思わなかった…。
白うさぎの通ってた高校は
ラグビーと
柔道が
『校技』とも言える必修科目
だったので、毎年11月には全校柔道大会、毎年2月には受験シーズンの休みを利用して、ラグビーのクラスマッチが行われていた。
柔道大会についてのエントリはこちら⇒
『全校柔道大会!』
白うさぎの高校のクラスマッチは、学年毎にクラスで1チーム編成して、トーナメント戦(4クラスなので、1回勝てば決勝戦、負けチーム同士で3位決定戦)を行う。
柔道大会ではトーナメントに柔道部は参加しないが、クラスマッチにはラグビー部員も参加する。
だから勝利の成否は、ラグビー部員の多寡にかかっている。またラグビー部員でなくても体格・体力に恵まれた柔道部員、そしてスポーツの得意な文科系部員がどれだけクラスにいるか?にかかっている。
ラグビーというスポーツは、バレーボールと同様に現在では体格がいいチームが非常に有利な競技になってきている。
例えばラインアウトというプレーがあって、サイドラインと垂直方向に両チームの選手が並び、その間をスローワーと言われる選手がボールを真っ直ぐ投げ入れるのをジャンプして奪い合うプレーがあるのだが、こんなん背がデカイ方が有利に決まってる。そこでジャンパーと言われる活躍をするのが、FWの2列目であるロックである。
白うさぎは体格が良かった(入学時の身長181㎝、卒業時の身長186㎝)ので、3年間フル出場した。(当時のルールでは基本的に選手交代は怪我をした時のみなので、フル出場は当たり前だった。)
ポジションは当然ロック(№4か№5)だった。
ラグビーのポジション
『ラグビーのルールと用語の紹介サイト』より転載
しかしねぇ~。
ラグビーってスポーツは観るスポーツであってプレーするスポーツじゃないよ、ホント!
なんでFW(フォワード)とBK(バックス)で、ああも待遇が違うんだろうね~。
BKのやつがノックオン(ボールを前に落とす反則)を犯すと、「ピッ!スクラム!」
相手のFWがこちらよりも体重が重かったら、ホンマしんどいよ。こっちが2列目から必死で押してたら、フロントローのやつ前後から押されて足が浮いとったわ
こちらもフロントローのお尻とお尻の間から頭を入れるから、耳が痛くてたまらない
ラック(地面にボールがある状態での密集)やモール(選手がボールを保持した状態での密集)にも、真っ先に飛び込まなければならないし、スパイクで蹴られ、どさくさまぎれにパンチが飛んできたり、メチャクチャだ。
これで勝てば、本当の意味で清々しい
「ノーサイド」だけれども、残念ながら白うさぎのクラスは1、2年のどちらも最下位で勝利知らずやはりクラスに占めるラグビー部員の差だった。
3年の時、担任は「お前ら俺に恥かかすな!」「何でも1番をとれ!」という鬼教師だったが、「テスト」「運動会」「柔道大会」と我々はその期待を裏切り続けていた
ラグビーも当然勝ちたいに決まっているが、何せ対戦相手のクラスは、クラスマッチ用にセレクションしたクラスだった(何と担任が、クラスマッチを見込んで有力選手を囲い込んでいた!)
ところが、我々は7-3、8-4で勝っってしまったのだ。何と優勝だ!
僅差を守り抜いた薄氷の勝利であったが、勝利の味は本当に格別だった!
あの時は、本当に心の底から「ラグビーはやったもんでなきゃわからない喜びがあるんだなぁ」と思ったよ
伝説の名ドラマ『スクール☆ウォーズ』オープニング
麻倉未稀の「ヒーロー -Holding out for a hero」は何度聞いても鳥肌が立つ名曲だ。
これを観てどれだけの男たちがラグビー部に入部したのか…。
白うさぎも一歩間違えたら、そのうちの一人になったかも知れない…。そうなっていたら、今頃どんな人生を歩んでいるのだろう