avexnet「大映テレビドラマシリーズ」
白うさぎの会社では毎月「サービス向上委員会」というものが開催されており、毎月「CS(customer satisfaction:顧客満足)」についてとか、最新の介護情報についてとかの勉強をしたり、検討をしたりということをやっている。
その中でも2ヶ月に1度、奇数月に各界の「プロ」を招いた講演会が開催されている。
これまでに、全国優勝した野洲高校サッカー部の監督である山本佳司氏や元KBS京都のアナウンサー岩崎裕美氏などを招いた講演会が開催された。
今日は、元日本航空(JAL)の客室乗務員で、現在はコンサルタントをされている江口智子氏を招いて、スチュワーデス時代の仕事のエピソードを通じて培われた「サービス業とは?」「接客とは?」について講演いただいた。
今では客室乗務員を「スチュワーデス」というよりも、「キャビンアテンダント」、「フライトアテンダント」ということが多いが、江口さんも仕事をしていた時代の誇りをもって「スチュワーデス」と言っておられたので、ここでもなじみのある「スチュワーデス」という言葉を使用したい。
江口さんがスチュワーデスを志したのは、10歳の時に乗った飛行機のスチュワーデスさんとの出会いからだそうだ。
タイムリーなことに、スチュワーデスへの道をリアルに体感できるような伝説のテレビドラマ「スチュワーデス物語」を見て、ますます「スチュワーデスになる!」という思いを強くされたとのことだ。
子供の時からの夢を叶えるため、学生時代はスポーツをやって体力をつけ(入社試験で体力測定がある)、仕事上で必須の英語を学び努力され、結果日本航空へ入社された。
その後は、ドラマでも出てきたような訓練所でのハードな訓練(江口さん曰く「軍隊のようだった」)を経て、念願の国際線スチュワーデスになられた。
軍隊のような訓練をするのも、スチュワーデスは「接客サービス」をするととともに、「保安要員」でもあるからだと話された。
なるほど、あんな重い物体が空を飛ぶ以上、様々な事が起こりうる。エンジントラブル、航空事故、ハイジャックなどなど…。スタッフの内、男手は操縦士だけで、何か事があったら、彼女達で対応しなければならない。そのために様々な訓練を積み、イザ!となったら対応できなければならない。考えてみればすごいことだ。あんなに笑顔で接客している仕事も大変だが、そのような一面もあろうとは…。想像してても実際にやっていた人の話を「ナマ」で聞くと大変うなづける。
色々ためになった話を聞けて良かったが、その中で一番印象に残った話。
「外国人はサービスを受けることに慣れている。ところが日本人、特に日本人男性はシャイというか素直な気持ちを出すのが苦手である。」ということだ。
これがどういうことになって現われるかというと、外国人は自然に「サンキュー」という言葉が出るのに対して、日本人は無言であることが多い。ものを頼むときにも「コーヒー!」とか言うだけ。
「コーヒーがどうしたの頭からかけて欲しいの」と何度か思ったそうだ。
外国人だと「忙しい時に悪いんだけど、あとでいいから~お願いね」などと頼まれる。こういう頼み方をされたら、逆に何とかしてあげたくなるのが人情というもの。
相手も生身の人間である以上、「いいサービスを受ける」には、サービス提供側への配慮も大切だということ。お互いを尊重しあう気持ちがあってはじめて「いいサービス」が成り立つのだというのはいい勉強になった。
しかし「スチュワーデス物語」かぁ、懐かしいなぁ~。
麻倉未稀(「スクール☆ウォーズ」の「ヒーロー」が超有名!)が歌う「ホワット・ア・フィーリング」(映画「フラッシュ・ダンス」の主題歌のカヴァー)がリフレインするね
江口さんも講演の中で、堀ちえみの名セリフ
「教官!」「ドジでのろまなカメ」を熱弁されていた
白うさぎはどちらかというと、片平なぎさの名演(怪演)の方が印象が強く残ってるなぁ~。
「私の両手をこんな風にしたのは、浩!あなたのせいよ!!!!」
あれの真似をして、手袋を口でひぱって外すのが学校で流行ったっけ多分みんなやったと思う。
さてさて、「スチュワーデス物語」と言えば、経済小説「炎熱商人」で有名な深田祐介が原作者だが、この人のスチュワーデスを取り上げた別の著作「翔べ!ラビッツ 新世紀スチュワーデス物語」はご存じだろうか?
何でも来年石原さとみ主演で
「フライング☆ガールズ(仮題)」<東映>として映画化されるという話だ。
文芸春秋 価格 1,400円(税込)
バスケットボールのトップリーグであるWリーグの
「JAL RABBITS」には、現役のスチュワーデスがいるというのは以前から知っていたが、その実態は全然知らなかった。
この本はアテネオリンピックの頃入手したのだが、アテネオリンピックにも出場した薮内夏美選手、矢代直美選手も登場しており、とても面白かった。
白うさぎがやっていたバレーボールに比べ、バスケットボールの方が世界的にはメジャーなスポーツなのにもかかわらず、日本では不当な扱いを受けていると思う。昨年バスケットボールの世界選手権が日本で開催されたの知っている人がどれだけいます
先ごろプロゴルファーの上田桃子選手が「バレーボールやバスケットボールをやる人の気持ちがわからない、プロもないのに先がない。」とTV番組の中で発言したため本人のブログが炎上する、という出来事があったが、やり玉に挙げられた二つのスポーツにとってはハタ迷惑な話だ。発言を編集もせずにそのまま流したTBSも問題だと思うが、この程度の認識でしか語られない日本の現状を白うさぎは憂える。各協会はもっとPRに努めるべきであろう。
上田発言の是非について、ここでは述べない。ただJALラビッツの選手は、実際にJALの社員としての業務もこなし、それでいてトップリーグで頑張っている。
江口さんの話を聞くまでもなくハードな仕事をこなしながら、それでいてオリンピックまで行く選手がいる。
プロであるとかないとかの問題じゃなくて、ひたむきにスポーツに打ち込む選手達がいる。そんな人達にスポットライトをあてたこの作品、一読の価値はあると思う。
残念ながら薮内夏美選手は既に引退されてしまったが、JALのスチュワーデスとして今日も大空を飛びまわっている。また矢代直美選手は今も現役プレイヤーとして、そして現役スチュワーデスとして頑張っている。こういう人は本当に応援したくなるよね
左:薮内夏美さん、右:矢代直美選手(ちなみに薮内さんは175㎝、矢代選手は182㎝)
二人ともお美しいですねJALの国内線に乗ったら会えるかもしれませんよ…。
「日本航空女子バスケットボール部 JAL RABBITS」のHPより