「成人の日」
おたっしゃ倶楽部では、利用者さんがリビングにいる時には大体TVがついている。
ついていると昼のメロドラマの展開とかがつい気になってしまうし、ワイドショーなんかの話題で利用者さんと会話に花が咲く時もある。
「成人の日」の今日は、「成人式」のニュースが流れていた。
ある利用者さんが言った。
「今年は荒れたっちゅう話は聞かんなぁ~。」
たまたま通りがかった白うさぎ。
「今年はTVで取り上げられないだけで、上半身裸で乱入したとか、道路を逆走したとかあったみたいですよ~。あんまりTVで取り上げると余計騒ぐ輩が出るからじゃないですか~。」
と言うと、皆さんうなづいておられた。
利用者の皆さんの若かりし頃はどうでした?と聞いても「成人式なんてなかったなぁ~」と話される。
それもそのはず、これは戦後になって始まった制度だ。
伝統行事なら「嘆かわしい」と嘆く人も現れようが、昨今の若者気質を考えるとこんなもんか…と達観している人も多いように見受けられる。
また、「ホンマ、アホな奴がおるもんやで~」と呆れ半分、面白半分の方もいるかもしれない。阪神が優勝したりすると、顔をしかめつつも、道頓堀へ飛び込む人の映像が流れるのを内心期待してたりする心情に似ているかも…。
さて、白うさぎの成人式は大学時代にあったから、20年近く前の話になる。
白うさぎの同級生は中学を卒業すると関東方面へ働きに出るのも多かったし、正月は雪の中…という事もあって、成人式はお盆の帰省に合わせて行われた。
どんな成人式だったかと言うと、まずは形通りにお偉いさんの挨拶。
その後でレクリエーションの時間が設けられており、てっきりビンゴ大会でもあるのかと思っていたら始まったのが、ななな~んと
新成人全員参加による
「フルーツバスケット」だったのだ
過疎高齢化が進む町において、白うさぎの学年を境に年々生徒数が減っていったのだが、総勢で200名近くいたと思う。
いったいどーゆうセンスしてるんだろうだから田舎もん呼ばわりされるんだと当時強く感じた。
まったくも「イタイ」思い出である。
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