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2007年11月17日

「マツリ」が終わりましたね…

「ブラジルに敗れ史上最低の7位 バレーW杯女子」(iza!)

 バレーボールのワールドカップ(W杯)女子大会最終日は16日、名古屋市ガイシプラザなどで行われ、日本はブラジルに1-3で敗れて通算6勝5敗となり、1991年大会に並ぶ史上最低の7位に沈んだ。

 欧州選手権覇者のイタリアが米国に快勝し、11戦全勝で初優勝した。ともに9勝2敗のブラジルと米国は得点率により、ブラジルが2位、米国が3位となった。この3チームが前日北京五輪出場権を獲得した。

 日本は第2セットを多治見(パイオニア)の奮闘などで取り返したが、地力で勝るブラジルの多彩な攻撃と好サーブに押し切られた。

 男子大会は18日に始まる。



祭が終わると何となく物悲しい気分にさせられる。まさに故松田優作の「お祭りのうた」の世界だ。

「マツリ」が終わりましたね…『まつりうた』松田優作 vap

白うさぎがバレーボールの面白さに目覚めた’85ワールドカップ。
それ以降行く度か会場へ足を運び必死で応援し続けた全日本。
体格のハンデをものともせず、世界の強豪チームに挑んでははね返され、今度こそと思えば裏切られ…結局いつも最後には祭りの終わりのような何とも言えないもの悲しい、寂しい気持ちにさせられた。

しかし今回はそんなセンチな気分も吹っ飛んだ。
柳本監督!
あなたは「金メダルを狙う!最低でも銅!」と大会前に確かにおっしゃった。
それが史上最低の7位である。この「落とし前をどうつけるの?」

「7位という順位は、不本意」柳本監督(スポーツナビ)

「7位という順位は、不本意なところに位置してしまったと思っている。厳しく跳ね返される部分、やってきたことが通じたということがはっきり分かった大会だった。最終予選まで残された時間は短いが、今大会で学んだことを整理して、リセットしてやり直していきたい。
 去年は「アンダー2」をテーマに挙げたが、跳ね返されたのはまさにそこではないか。点数や数字に出ないつなぎの部分で、きちっとしたものができていない。つなぎがうまくいったときは、今日の2セット目のようにいい形でリズムが回っていると思う。相手にとって「決まった」と思っても粘られることで、精神的にプレッシャーがかかり、結果としてアウトボールになる。こういうバレーができているときは日本のバレーができているときと言えるのではないか。もう少し試合巧者になるべきだと感じた。
 1枚上のチームはサイドでしっかり決めてくる。今日の1、2セットもサイドの効果率はゼロに近かった。さまざまな戦法を考えてはいたが、実行しようとするとチームのリズムが良くなって、なかなか切り出せなくなってしまった。今後を考えたときは、ほかのメンバー選考も含め反省点の一つに挙げられると思う。
 パワーアップなど、身体面の強化も必要だが、期間的な問題がありなかなか難しい。そのなかで、いかに効果的なトレーニングをしていくかが、今後の課題になる。今年1年を通して、栗原はよくやってくれた。成長しただけに、チームが求めているものも、自身が求めるものももう一つ上の段階に入ったのではないか。高いブロッカーと対峙したケースなども含め、彼女だけに責任を負わすのではなく、リバウンドを取る技術や、切り返しを上げることなど、つなぎのあるバレーを徹底していけば栗原のパフォーマンスも高まるのではないか。今回はよくやってくれたと評価している。
 チームとしての課題は、技術的にはブロック。止めるだけではなく、ワンタッチをもらうことも重要だと思う。サーブは効果を上げているが、サーブカットを崩したところでほとんど点が取れていないことが大きなポイント。サーブレシーブからのコンビバレーもある程度の形が必要だが、得点力を上げるためには、サーブから崩したところをいかに点数につなげるか。今日のブラジルも、崩していても空いたところでコーナーに打ってきたり、コートいっぱいを使う技術を持っている。考え方を変えることも含め、個人的な技術のレベルアップにトライすべきではないか」


まるで評論家のようなコメントだが、昨日今日召集したメンバーでもなし、むしろメンバーはガッチガチに固定して、しかもワールドグランプリはじめ様々な国際大会をこなしてきた上で、このコメントはどうよ!

つなぎが悪いならつなぎの練習したらいい、ブロックもシャットはあきらめてしつこくワンタッチを取りにいきゃあいい。前時代的なワンマンレシーブをするよりよっぽど効果的だ。
タイムアウトの場面を何度か見たけど、具体的な指示なんかほとんど聞かなかった。「よっしゃ、よっしゃ、このまま行こう」「ええか、攻めるぞ」etc…。
「最大集中!」って叫んでた監督もいたが、大会が終わってこれだけのことを言うなら、なぜ試合中に修正できないのか?

しかし、こんなんでも来年の北京オリンピックまでは監督の地位は安泰だ。
この監督はアテネオリンピックの最終予選までがピークで、その後は全くの尻すぼみ。
確かに「メグ・カナ」二人の故障離脱や、前代未聞のデキ結婚で引退した選手のスキャンダルなど不運な面もあったにしろ、アテネまではメンバーも固定せず、競争意識をあおりながらいい緊張感でやっていたのに、アテネ後は一部の選手に固執した起用を続けている。多分来年行われる最終予選で北京オリンピックの出場権は獲得できるだろう…「出来レース」だから。
しかし、出場するだけのオリンピックで惨敗する姿など見たくない。

かたや男子大会もすぐ後に控えているが、こちらはオリンピック出場なんて夢のまた夢だ。そのくらい厳しいのだ。しかし、植田監督になってから選手はひたむきにボールを追いかけ、少なくともチームの目指すもの、意思が目に見えてわかる。こういうチームはまだ応援しがいがある。
全日本女子チームは男子に比べると世界の頂点に近い所にいる、それなのにいつも消化不良のゲームを見せられるのが歯がゆくて仕方がない。「試合巧者」という言葉を監督もつかっているが、まさにこの一言に尽きるのではないか?



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Posted by 白うさぎ at 16:37│Comments(2)バレーボール
この記事へのコメント
予想どうり・・・男子はダメですね。
Posted by MOMO-TAROMOMO-TARO at 2007年11月19日 10:20
MOMO-TARO 様

「オリンピック出場」云々は全く期待していないので、どれだけ食い下がれるかを見届けたいと思います。
Posted by 白うさぎ白うさぎ at 2007年11月20日 10:06
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